トレーディングカード歴史館

DONRUSS/LEAF SIGNATURE
-ドンラス/リーフ シグネチャー-

1996
Leaf Signature シリーズでカード業界初の 1オート/pack を実現。
8月に通常の Leaf Signature、その5か月後にデザインや選手を一部変更、生産数を大幅に改善した Leaf Signature Extended の2ブランドが発売された。
Leaf Signature:
各選手とも、直筆サインカード表面中央に楕円形でメダル調の "Leaf Signature Series" というブランドロゴが刻印されており、ブロンズ(銅)、シルバー(銀)、ゴールド(金)の3種類が存在する。通常版はブロンズで、ゴールドはレア。
直筆サインは全254選手。ほぼ全員が5000枚サインし(一部のスター =約1000枚)、1パックあたり1枚封入だったため、尋常ではない生産数だった模様。
Leaf Signature Extended:
作りすぎた!という前作の反省点を踏まえて発売されたが、1997年1月、と前作から5か月しか経っていない中途半端な時期に出たので 1996 Leaf Signature Extended という名称になった。
1パックに4枚カードが入っており、直筆サインはパックから2枚出る。まれに"Hot Pack" なるパックが混ざっており、4枚全てが直筆サインのことがある。
直筆サインは全218種。3色メダル調のコンセプトはなくなり、ノーマル版が5000枚、
一部スター選手はその半分以下の生産枚数の直筆サインが封入された。
また、一部(31名)選手は 青いホログラムのロゴが入った、
Century Marks版という100枚限定のバージョンが存在する。
なお、サインの返送が前作の発売に間に合わなかった Jim Thome, Carlos Delgado, Brian Hunter, Phil Plantier, Terrell Wade, Ernie Young の6名は通常版のデザインで銅・銀・金の直筆サインが Extendedシリーズの方に封入されている。(このうちJim Thome のみブロンズが存在せず、シルバーとゴールドのみ)
もう一人、間に合わなかった選手にOtis Nixon(TOR)もいたが、返送どころかマイペースすぎて「俺ひとりくらいいなくてもいいんじゃない」スタンスだったためDonrussは封入を断念。だが何故か2000年代後半になってから当シリーズに封入されていなかったはずのNixonの直筆サインが市場に出回るようになり、びっくりプライスで取引されていた。
また、Alex Rodriguez, Andruw Jones, Juan Gonzalez の3名の直筆サインカードはRedemptionカードで封入されており、Donruss社へ送付しての交換が必要だった。Century版のみ、Derek Jeter と Rafael PalmeiroもRedemptionであった(有効期限: 12/31/1997)



1997
Donruss Signature シリーズでは A(金・黒)/B(金・赤)という2種類のパターンのパック構成で、それぞれ[Aのみ]・[Bのみ]にしか入っていない選手がおり、話題に。
この年と翌1998年版はノーマル(赤)、ミレニアム(緑)、センチュリー(青)という3色の直筆サインバージョンがあり、一部のスター選手はノーマル(赤)版が存在せず、トータル枚数が少なめになっている。
Raul Mondesi、Edgar Renteria、Eddie Murray、Jim Thome の4選手はRedemptionカードがパックに封入されており、Donruss社へ送付しての交換が必要だった。
なお、Nomar Garciaparra のCentury Marks オートはなぜか62枚しか存在しない。
Significant Signature の Reggie Jackson のみ、オートのインクが銀(Silver Ink)のバージョンが存在する。あと、Duke Snider はたまに裏面にサインを書いており、ビックリさせられる。




1998
Significant Signature では、Billy Williams のオートが突如バズる(※1参照)。Nolan Ryan、Ozzie Smith の2選手はRedemption で、それぞれ2000枚のうちの1000枚が通常版、1000枚が表面がリフラクター調の光ったカードで返送されてきた。Phil Rizzuto のみ1000枚しか存在しない。
なお、ノーマル版(赤色)オートの Greg Maddux はわずか12枚、David Cone は25枚しかサインしていない(シリアルはなし)。
また、Juan Encarnacion、Dante Powell の両選手は Century Marks版が存在しない。(はず)
1998年に限り、本作より前に発売された通常のDonrussブランドにて Donruss Signature Preview という直筆サインシリーズが封入され、実際のSignatureシリーズにも封入された選手の数名かがPreview版で登場した。こちらはサイン1枚/パックではない。何人かの選手は試作版としてこのPreview版でのみ製作されたが実際にはパックに封入されることはなかった。数年後、21世紀になってから当時見封入だった、直筆サインのない試作版カードがネットを中心に市場に出回りはじめ、コレクターの注目を浴びることとなった。
※1 Donruss Signature シリーズの発売後に、パックに通常封入されていなかった Sandy Koufax の同オートとの交換条件が、Donruss(Playoff)社へBilly Williamsのオートカードを送付すること、だったため。Koufaxオートは元々は直接パックに封入されるはずだったが 本人がサインを書いた後、Donruss社へ返送するのが遅くなり、パック封入期限に間に合わなかった。そうこうしている間にDonruss(Pinnacle)は破綻、経営権がPlayoff社に移った時点で対応策は決まっておらず、何かしらの手段で交換を受け付けることになり、Billy Williams に白羽の矢が立った、との噂も。Redemptionの生贄になったWilliamsのカードは裏面に[REDEEMED]という金色の刻印が押されて戻ってくるため、セットコンプリート狙いのコレクター泣かせの1枚になっている。









2001
Playoff社に正式に移ってから久々に復活。
基本的なコンセプトは残したものの、ほぼすべての直筆サインカードに関し、
シールオートをカードに貼り付ける、というPlayoffらしさが爆発する。
もともとのウリだった全カードが直書き、というDoruss Signatureの良さが失われ、復活に期待していた多くのコレクターをガッカリさせることとなった。

2003
2年ぶりに発売。が、なんだか黒歴史になる。
シールオートなうえに、カードとの段差が生じるハメ込み式の貼り方、分厚い。
レジェンド系の横型サイン"Legends of Summer"が異常なほど種類がある。
ノーマル版、銀版100枚、ノーマルとほぼ変わらないDecade という文字だけ入っている10枚限定版、ノーテーション(1985 MVP、など)入りのもの、それのCentury版、それの10枚版、etc。

2005
Upper Deck の 2012 SP Signature ばりに、
無かったことにされている。
なぜか 2001 Notable Nicknames デザインで未封入だったサインが一部
入っているのはプラス。