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トレーディングカード歴史館

STAR Co. -スター-

1981年~1983年

1981: 創業者 Robert Levin氏により Star International社は設立された。

創業から数年は、MLBスター選手の小規模なセットを手掛けており、地元の私書箱でオーダーを受け、商品を発送するという手法でカードの販売を行っていた。

1981/82: これまで十数年のあいだ、唯一NBAカードを発行するライセンスをもっていたTopps社は、人気がなく売り上げが低迷し続けていたNBAカードに見切りをつけ、

この年限りでNBAとのライセンス契約を打ち切り、NBAカードから撤退する。

1982/83:  1969年以降では、この年に限り公式のNBAカードが全く発行されなかった。

1983/84: Star社はこの年からNBAのライセンスを取得し、NBAカードの発行に名乗りを挙げる。だが、Star社はカードを大量生産するだけの自前の工場を持っておらず、アメリカ全土へ販売促進を行うだけの流通ルートもコネクションも備えてはいなかった。

限られた予算で、今までにない量のカードを生産することになった Star社は、ニュージャージー近くの2か所の小さな印刷会社にNBAカードの発行を依頼する。ただしこの印刷所から届いた完成品のカードは粗悪品が多く大量に破棄する必要があったため、一部のカードの発行枚数がほかのカードに比べ極端に少ないということも起きた。

また、流通させようにも人気薄のNBAカードでは引き受けてくれるディーラーもなく、

最終的には5-6組の問屋が独自のルートで販売を展開することとなった。多くはスポーツ雑誌の広告での通販や、実際にNBAの試合が行われるアリーナのグッズ売り場で売っていたが芳しくなく、同じ場所で別の日に試合を行うNHLホッケーの試合時や、カードコレクターの大半が野球カードにハマっていた時代ということもあり、野球のスタジアムでも売ったりしていた。

売れる見込みが立たない中、パック自体もランダムに選手を入れるのは

依頼した印刷会社にそこまでの技術がない可能性があり、コレクターから見向きもされないかもしれないことから、「作りやすくわかりやすく」、各チームの全員をひとつの透明な袋に入れて

チームセットとして出すことになった。​

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1984/1985

NBAカード業界における暗黒の1980年代中期に、NBAの歴史上で

最強の世代と呼ぶにふさわしいルーキーたちが集う。

そしてこの年、現在に至るまで未だに決着がつかない、

「真のルーキーカード(RC)とは何か」

「本物・偽物とは何か」

というコレクターにとっての永遠のテーマを、近代のメジャースポーツカードの公式ライセンスを取得していた期間が最も短い Star社によって問われることになる

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1985/1986

この年を最後に、Star社はNBAライセンスの更新を行わないことを決定。

わずか3年でNBAカード業界から退くことになる。

1986/1987

​~

1988/1989

1986/87: Star社の撤退後、Fleer社が新たに NBAライセンスを取得。

Star社はその後もMLBライセンスは所持し、主に球場の

グッズ売り場で販売する野球カードを発行することになる。

MLB傘下のマイナーリーグの選手のカードを、ランダムにパックに

封入するのではなく、各チームごとに透明な袋にいれたチームセットとして。

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1990年代

Michael JordanらスーパースターがNBAの人気を不動のものにしていた頃、一年目に発行された貴重なレアカードとして、Star 製カードは評価が急上昇していた。市場には偽物が蔓延し、創業者を含めたグループが当時カードを印刷するのに使っていた原版(Printing Plate)を基に、80年代のStar 社製NBAカードをリプリント≒再発行して流出させている、という噂までもが流れた。一時は訴訟問題に発展したが、FBIによる調査などの結果、創業者グループによるカードの再発行がおこなわれたという証拠はなし、という結論に至った。

​80年代に Star社に携わり、その後 Star社カードの偽物撲滅に動いていたエキスパートは「Star社のカードの偽物は簡単に見分けがつく。同じ材質の紙を使っていたとしても、本物のカードは、当時の印刷会社のクオリティがショボすぎて、カッティングはバラバラ、センタリングも偏っていて色みもマチマチ。ボロい印刷機はとっくに破棄されているから、数年経ったいま、カード価値が上がったからといって誰かが作ろうとしても、あのショボさを完全再現なんてほぼ不可能だ。たぶん。」と語っていたそう。

2000年代

以降

2008: ベケットグレーディング(BGS) は、それまで偽物・リプリントの疑惑が絶えず真贋の判定が困難であったことでグレーディング不可としていた Star Co製のNBAカードに関し、​80年代にStarカードを担当していたエキスパートが鑑定の専門アドバイザーとしてBGSにトレーニングを実施。この年以降はBGSにてStar Co製のNBAカードのグレーディングを受け付ける、と発表した。

2015: [BGS9.5] を獲得した "1984/85 Star #101 Michael Jordan" のカードが、

XRC扱いのカードとしては最高額となる 5万ドル超で落札された。

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